越前國甚六作のクラウンパントEZ-004が再再入荷しておりますので、改めてblogでもご紹介させてください。
越前國甚六作は鯖江の眼鏡職人、長谷川正行氏が父、甚六の名前を受け継ぎ制作するブランド。
自由な発想 × 一流の眼鏡職人で細部まで拘った良作を生み出しています。
越前國甚六作 EZ-004
素材はセルロイド
セルロイドと言えば、昔々、ここ葛飾はセルロイド玩具の生産が盛んで海外に輸出などしていました。
メガネの染谷から自転車で10分位の所にこんなのもあります。
最近では葛飾区も自転車レーンが増えて走りやすいですからね。
話がそれましたが、眼鏡工場も昔は葛飾に沢山ありセルロイド製フレームを製造していました。
弊社のルーツもそんな眼鏡工場です。
ただセルロイドは発火性が高く製造時の取り扱いずらさから、現在のプラスチックフレームの大半はアセテートという素材が使われています。
当時の葛飾の眼鏡工場でもやはり小火騒ぎや火災は問題点でした。
でも安心してください。170度位で発火するって話なのでユーザーにはあまり関係ない話かと思います。とは言え火気厳禁、車内放置厳禁、溶接などされる方は避けた方が無難です。
どちらも良い素材です。
アセテートは色の発色や色、柄の自由度、加工性、耐候性、安全性に優れ、現在の主流
対してセルロイドは発火性が高く扱いずらいが、硬くて腰が強く、衝撃に強い、型崩れしずらい、そして深い艶感が非常に美しく、コアなファンも少なくないです。
製造時の取り扱いづらさから大量生産には向かず、職人の技が製品に宿ります。
この道50年の匠の技術で丹念に磨き込まれたセルロイドフレームは、甚六作をつまみに酒が飲める程。
クラウンパントはフレーム上がクラウン=王冠のように直線で描かれ、下がパント=ボストンという伝統的なシェイプです。
EZ-004は細身で癖も少なくボストンやラウンドに抵抗ある方も意外といけちゃう事も多いので男女共に是非試していただきたいです。
硬いセルロイドをこの位細くする事で程良い弾力性が出て、かけ心地もしなやかな印象。
合口のピタット感に丁寧な手仕事を感じつつ
2ピンカシメ丁番、マイナスネジとクラシックマナーかつ堅牢な作り。
そしてクリングス付きで調整が出来ます。
これにより、かけ心地もグッとアップ。
アセテートと比べ圧倒的に数は少ないがクラフトマンシップの詰まったセルロイド製眼鏡を手にする事が出来るのは、世界的にみると日本に許された贅沢の一つなのかもしれません。
越前國甚六作 EZ-004
47□21-145
¥24.000+税
今回も気になる方は是非お早目に。